【グルテンフリーへの道】焼き菓子とパンの専門店が小麦の使用を止めた!?

医師からのある言葉

「うーん残念だけど、、3週間小麦の摂取を止めてみたらどうでしょう」

医師から言われたその言葉がそもそものスタートでした。

1999年に第一号カフェをオープンしました。
その翌々年2001年と2004年にもカフェをオープン、2006年には本格的に焼き菓子作る工房もオープンしました。

子供の頃から食後にちょっとだけ甘いものを食べるという習慣があって・・・

毎日食べ続けるなら「体に良いものにしたいなぁ」と、素材を吟味したり、白砂糖や添加物を使わない焼き菓子にたどり着いたのは自然の流れでした。

パンも好きでした。朝から晩まで三度の主食がパンでも大丈夫なくらいパンも好きで。
好きが高じて2009年には国産小麦の天然酵母パンを焼き菓子店に合体させた “pupan(プパン)” (umi pupanの前身)をオープンしました。

振り返ってみれば “小麦漬け” はある意味当たり前で、

「うーん残念だけど、、」

慰められてるようで、、

焼き菓子店にとって “小麦を使わない ” は事業の撤退もしくは変革を促す一大事。。

さぁどうする!

検査では異常の出にくい体の不調

体の不調はだいぶ前から表れてました。
お腹がもたれたり、ガスが溜まったり、便秘や下痢になりやすかったり、体も重くて疲れがとれなかったり、食欲も湧かなかったり・・・検査をしても異常無し。

医師曰く
「小麦に含まれるグルテンは分解されにくく腸の中にとどまりうまく栄養を吸収出来なくなったり、腸の粘膜に炎症を起こす場合もある」

また腸は自律神経とも関わっていてウツや神経症を引き起こすこともあり検査ではなかなか出にくいという。

自分でもいろいろ調べてみると、確かに腸内環境と体調不良と関係ありそうで・・・

とにかく3週間だけ・・・やってみよう!

と、脱小麦生活に挑戦してみました。

脱小麦生活への挑戦

実際やろうとして驚いたのは、主食として食べてるパンやパスタ以外にもお菓子から調味料まであらゆる食品に小麦が使用されていて “小麦” が日常の食生活に欠かせないくらいの存在になっていたことです。

まず小麦不使用のレシピ本を買って・・・スタートです。

朝食は玄米にオリーブオイルをかけて糠漬けと味噌汁と果物。
昼はおにぎりとサラダ、夜はレシピ本から順番に一つずつ、和食のメニューだけでなくカレーや中華もあってそれなりに美味しく食べれたのは幸いでした。

3週間経つか経たないうちに体に歴然と変化が表れました。まず朝一番の目覚めが違って、お腹ももたれてない。

体の内側から活力が湧いてくるような、頭もスッキリしていてモヤが取れたように軽くて、こんなにも変わるんだと・・・正直びっくりしました。

グルテンは小麦粉に水を加えてこねることで出来て食品に粘り気と弾力を与える効果があり、パスタやうどんのもちっとやパンのふわふわとした食感もグルテンの力なんだそうです。

美味しいに欠かせないグルテンが、人によってはアトピーや喘息になったり、原因不明の頭痛や腹痛、倦怠感や肌荒れ、さらには腸に穴が空いたり肥満や糖尿病、肝臓病や鬱病まで発症してしまう危険性があるというのです。

小麦のデメリットを知ってしまった今、小麦を使った焼き菓子とパンを続けるのか・・・さぁどうする!

小麦を使わない、米粉のグルテンフリースイーツの開発へ

はじめにumi pupan(ウミプパン)の工房チームに自分の体調の変化を伝えました。

グルテンフリーに対する理解を深めるために実体験を伝え、小麦を使わない米粉の焼き菓子を作れないか、投げかけました。

米粉はグルテンが無い分、生地がバラバラになりやすかったりすぐ固くなったり・・・
試作を繰り返すなかで米粉の特徴、取り扱いも少しずつ分かってきたものの、一つ完成しても次はうまくいかないを繰り返す迷走期間が続きました。

かつて白砂糖と添加物不使用を提案したとき、当時いたパティシェが全員辞めてしまったことをふと思い出しました。

何を食べて、何を食べないかは人それぞれ。
他人に強要するものではないですが、『自分が提供するモノは自分が納得するモノであり、自信をもって勧められるモノでありたい』

これは事業をスタートしたときからの信条です!

口に入れるモノ、体を作る食べモノはなおさらだと思います。

工房チームの5ヶ月間の努力のおかげでパウンドケーキ6種類と、クッキー6種類が完成しました。

自信を持ってお勧めできるレベルになったと思っています。

これから一つずつ米粉の焼き菓子メニューを増やしていきます。

pupanは身体に優しい、嬉しい、美味しい焼き菓子専門店として生まれ変わります。

ぜひ、umi pupanの米粉の焼き菓子をご笑味ください。

umi pupan
by SELECT EYE COMPANY
代表 鈴木功始

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